福岡県糸島市の静かな森の中に佇む「森とコーヒー焙煎室」は、日々の忙しさを忘れて自分を取り戻せる特別な場所です。自家焙煎の香ばしい香りが漂うこの空間では、鮮度にこだわった特別なコーヒー豆が提供されています。
コーヒー好きの間で話題のこの焙煎室は、単に豆を販売するだけでなく、自然と共に過ごす豊かなライフスタイルを提案しています。今回は、そんな森とコーヒー焙煎室の魅力や、こだわりの焙煎方法、オンラインでの楽しみ方までを分かりやすくお伝えします。
森とコーヒー焙煎室とは?その魅力とコンセプト

福岡の観光地としても人気の糸島エリアにある森とコーヒー焙煎室は、都会の喧騒から離れた場所にあります。ここでは、コーヒーを通じて「自分に帰る」ための時間が大切にされており、訪れる人を温かく迎えてくれます。
「自分に帰ろう、森へ行こう。」に込められた想い
森とコーヒー焙煎室が掲げているコンセプトは、「自分に帰ろう。森へ行こう。」という言葉です。日々の仕事や家事で忙しく過ごしていると、いつの間にか自分自身の本当の気持ちを見失ってしまうことがあります。
店主の山田さん夫妻は、自分たちが会社員時代にキャンプや森の中でコーヒーを飲んだ時の癒やしの体験を、多くの人に届けたいと考えました。森の中で静かにコーヒーを淹れる時間は、心を解き放ち、素直な自分に戻れる貴重なひとときとなります。
お店の名前にもある通り、ここは単なる販売所ではなく、訪れる人が自然の中で一息つき、自分をリセットするための場所なのです。コーヒーの香りがトリガーとなり、心がふっと軽くなるような体験が待っています。
スノーピークのモバイルハウス「住箱」が目印
お店の外観は非常に特徴的で、建築家の隈研吾氏とスノーピークが共同開発したモバイルハウス「住箱(じゅうばこ)」を使用しています。木のぬくもりを感じるコンパクトな空間は、まさに森の中の秘密基地のような雰囲気です。
このモバイルハウスを選んだ理由は、「住みたい場所に住み、やりたいことをやる」という店主のライフスタイルを反映しているからです。場所に縛られず、自分たちの世界観を表現する形として、このスタイルが選ばれました。
店内はこぢんまりとしていますが、一歩足を踏み入れると大きな焙煎機が鎮座し、コーヒーの芳醇な香りに包まれます。この隠れ家のような空間そのものが、訪れるファンにとっての大きな魅力の一つとなっています。
北海道から糸島へ移住して始まった物語
店主の山田さんは、もともと札幌で市役所勤めをしていましたが、ライフスタイルを大きく変えるために福岡の糸島へと移住してきました。趣味のサーフィンや自然豊かな暮らしを求めての大きな決断だったそうです。
最初はウェブショップからスタートし、2019年に現在の場所に焙煎室をオープンしました。札幌という寒い土地から、暖かい糸島へと移り住んだ店主だからこそ提案できる、穏やかで心地よい時間がここには流れています。
移住者も多く、新しい文化が混ざり合う糸島の地で、森とコーヒー焙煎室は地元の人々や遠方から訪れる人々を繋ぐ場所となりました。店主夫妻の穏やかな人柄も、多くのリピーターを惹きつける理由です。
森とコーヒー焙煎室が追求する鮮度と焙煎のこだわり

美味しいコーヒーの条件として、森とコーヒー焙煎室が最も大切にしているのが「鮮度」です。焙煎したての豆が持つ本来の甘みや香りを最大限に引き出すための、徹底したこだわりについて解説します。
焙煎から4日以内の新鮮な豆だけを販売
「本当に美味しいコーヒーは、焼きたてに宿る」という信念のもと、ここでは焙煎から4日以内の新鮮な豆だけが店頭に並びます。コーヒー豆は、焙煎直後から酸化が始まり、時間が経つほど風味が損なわれてしまいます。
一般的なスーパーやカフェでは焙煎日が不明なことも多いですが、森とコーヒー焙煎室では常に「今、一番美味しい状態」の豆を手に取ることができます。この鮮度へのこだわりが、雑味のない透明感のある味わいを生み出しています。
一度この新鮮なコーヒーを味わうと、その香りの広がりや後味の爽やかさに驚くはずです。生鮮食品を扱うような丁寧な姿勢が、多くのコーヒー愛好家から信頼される理由となっているのです。
鮮度を保つための工夫
・水曜日に焙煎を行い、週末までに売り切るスタイルを採用
・酸化を防ぐために少量ずつ丁寧に焙煎を実施
・お客様の手元に届いてからも美味しく飲めるよう、保存方法もアドバイス
小型焙煎機で丁寧に焼き上げる小ロット生産
大量生産ではなく、小型の焙煎機を使って一回一回丁寧に焼き上げるのも大きな特徴です。豆の種類やその日の気温、湿度に合わせて、火加減や排気を細かく調整しながら最適なポイントを見極めています。
小ロットで焙煎することで、豆一粒一粒に均一に熱を通すことができ、個性を最大限に引き出すことが可能になります。手間はかかりますが、この丁寧な作業が「森とコーヒー」ならではの優しい味わいを作っています。
焙煎された豆は、冷却中にも香りが飛ばないよう細心の注意が払われています。店主の感性と経験が詰まった焙煎プロセスを経て、私たちのカップに届く一杯は、まさに職人技の結晶と言えるでしょう。
コーヒー豆本来の個性を活かした風味づくり
取り扱っている豆は、単に苦い・酸っぱいだけでなく、その豆が育った環境や精製方法による個性を大切にしています。フルーツのような華やかさや、チョコレートのような甘みなど、多様な風味を楽しめます。
特にブレンドコーヒーは、複数の豆を組み合わせることで、単体では出せない奥行きのある味を生み出しています。アフターミックスという、焙煎後に豆を混ぜる手法を使うことで、それぞれの豆の最適な状態を維持しています。
初めて訪れる人には、店主が丁寧に味の好みをヒアリングし、おすすめの豆を提案してくれます。自分の好みにぴったりの豆に出会えた時の喜びは、コーヒーライフをより豊かにしてくれるでしょう。
森とコーヒー焙煎室で楽しむメニューと特別な体験

ここは「豆売り専門店」であり、いわゆるカフェではありません。しかし、だからこそ楽しめる特別なスタイルがあります。お店で体験できるメニューや、人気のワークショップについてご紹介します。
豆を購入すると一杯無料で振る舞われるサービス
森とコーヒー焙煎室の嬉しいサービスとして、コーヒー豆を購入するとハンドドリップされたコーヒーが一杯無料で提供されます。これは「焼きたての味をまず知ってほしい」という店主の願いから始まったものです。
注文してから丁寧に淹れられるコーヒーは、その香りの良さに驚かされます。テイクアウト専門のため店内に座席はありませんが、手に持ったコーヒーと共に、お店の周りの自然を散策するのがこのお店の通な楽しみ方です。
もし豆を購入しない場合でも、500円でドリンクの注文が可能です。まずは一杯飲んでみて、その美味しさを実感してからお気に入りの豆を選ぶという、贅沢な選び方ができるのも嬉しいポイントです。
人気の定番ブレンド「森のほとり」と「月と森」
森とコーヒー焙煎室を代表するブレンドには、素敵な名前がついています。一番人気の「森のほとり」は、深煎りでありながらスッキリとした後味で、毎日飲んでも飽きないバランスの良さが魅力です。
一方、より重厚なコクを楽しみたい方には「月と森」がおすすめです。しっかりとした苦味と甘みが感じられ、ミルクとの相性も抜群です。これらのネーミングは、コーヒーを飲みながら想像してほしい情景を表しています。
また、季節に合わせて限定のブレンドが登場することもあります。その時期にしか味わえない特別な一杯を求めて、定期的に足を運ぶファンも少なくありません。それぞれの名前が持つ物語を感じながら味わってみてください。
マンツーマンで学ぶ「自分焙煎」ワークショップ
「自分でコーヒーを焼いてみたい」という願いを叶えてくれるのが、人気の焙煎体験プログラムです。お店で実際に使っている焙煎機を使い、店主とマンツーマンで自分だけの豆を焼き上げることができます。
焙煎の基礎知識から、実際の操作、ハンドピックのコツまで、約1時間半かけてじっくり学ぶことができます。自分で焼いた豆は格別の味がしますし、小分けにして友人へのプレゼントにするのも素敵です。
このワークショップは完全予約制で、非常に人気が高いため早めのチェックが必要です。コーヒーの奥深さをより深く知ることで、いつもの一杯がさらに価値のあるものへと変わるでしょう。
自分焙煎体験では、約380g程度の豆を持ち帰ることができます。プロの指導のもとで焼くので、初心者でもクオリティの高い仕上がりを楽しめるのが魅力です。
自宅で楽しむ!オンラインショップと定期便の活用法

糸島までなかなか行けないという方のために、森とコーヒー焙煎室では充実したオンラインショップが用意されています。全国どこでも、新鮮な豆を受け取れるサービスについて詳しく見ていきましょう。
全国へ届く「毎月届く森の小包」定期便
一番のおすすめは、毎月決まった時期に新鮮な豆が届くサブスクリプションサービス「毎月届く森の小包」です。その時々のおすすめの豆を店主がセレクトしてくれるので、新しい味との出会いを楽しむことができます。
深煎りコースやいろいろドリップバッグコースなど、自分のライフスタイルに合わせて選べるのが魅力です。ポスト投函で届くコースもあり、忙しくて受け取りが難しい方でも安心して利用できるよう工夫されています。
定期便を契約すると、限定のお得な商品が購入できたり、非売品の読みものが同封されたりと、単なる購入以上の価値があります。自宅にいながらにして、糸島の森の空気感を感じられるような素敵なサービスです。
会報誌「森のほとりであいましょう。」の楽しみ
定期便を利用すると一緒に届くのが、独自の会報誌「森のほとりであいましょう。」です。ここには店主の日常やコーヒーにまつわるコラム、糸島の暮らしのことなどが綴られています。
デジタルな時代だからこそ、紙の読みものを通じて作り手の想いに触れる時間は、とても温かい気持ちにさせてくれます。コーヒーを淹れ、この会報誌を読む時間は、多くのファンにとって月一度の楽しみとなっています。
作り手の顔が見える安心感と、その背景にあるストーリーを知ることで、コーヒーの味わいはより一層深まります。単なる通信販売ではなく、心を通わせるコミュニケーションを大切にしている姿勢が伝わってきます。
ギフトにも喜ばれるオリジナル商品とドリップバッグ
大切な人への贈り物として、森とコーヒー焙煎室のギフトセットも非常に人気があります。手軽に本格的な味が楽しめるドリップバッグは、特別な器具を持っていない方へのプレゼントにも最適です。
また、コーヒー以外にも「森コーラ」というオリジナルのクラフトコーラシロップなど、ユニークな商品も展開されています。九州産の素材を活かしたこだわりの品々は、どれもセンスが良く、喜ばれること間違いなしです。
オンラインショップでは、熨斗やラッピングの対応も行っているため、お祝いやお返しなどのシーンでも重宝します。糸島の自然の恵みを、大切な方へお裾分けしてみてはいかがでしょうか。
森とコーヒー焙煎室へのアクセスと訪れる際の注意点

実際に森とコーヒー焙煎室を訪れる際に、スムーズに辿り着けるようアクセスの詳細と注意点をまとめました。静かな住宅地の端にあるため、事前のチェックが欠かせません。
糸島の森の中に佇む店舗への行き方
お店は福岡県糸島市本(もと)という地区にあります。西九州自動車道の「前原インター」から車で約3分という便利な場所にありながら、周囲は豊かな緑に囲まれています。
公共交通機関を利用する場合は、JR筑肥線の「美咲が丘駅」や「加布里駅」が最寄りとなりますが、駅から徒歩だと30分ほどかかるため、車やタクシーの利用がスムーズです。駐車場も完備されているので、ドライブがてら訪れるのがおすすめです。
ナビを設定する際は、住所を正しく入力することをおすすめします。周辺は静かな環境ですので、走行時はスピードを落とし、地域の雰囲気を壊さないよう配慮して訪れましょう。
店舗詳細情報まとめ(営業時間・定休日など)
訪れる前に必ず確認しておきたいのが営業日です。森とコーヒー焙煎室は週に4日のみの営業となっており、平日はお休みの日が多いため注意が必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 福岡県糸島市本1357-9 |
| 営業時間 | 12:00〜18:00 |
| 定休日 | 火曜日・水曜日・木曜日 |
| 営業日 | 金曜日・土曜日・日曜日・月曜日 |
| 駐車場 | あり |
※営業時間は変更になる場合があるため、訪問前に公式のSNSやホームページを確認することをおすすめします。特に雨の日は、外のテラス席が利用できない場合もあります。
カフェではなく「焙煎室」としての楽しみ方
繰り返しになりますが、ここはカフェではありません。椅子やテーブル、トイレといった設備は最小限であり、ゆったりと店内でくつろぐ場所ではないことを理解しておきましょう。
その代わり、焙煎室の周りには自然が広がっており、コーヒーを片手にぶらぶらと散策する時間は格別です。天気の良い日には、焚き火を囲むイベントが行われることもあり、特別な時間を過ごせます。
「美味しい豆を買いに行き、そのおまけとして最高の景色と一杯を楽しむ」というスタンスで訪れるのがベストです。自分へのご褒美として、とっておきの豆を選び、森の空気で深呼吸をしてみてください。
まとめ:森とコーヒー焙煎室で見つける豊かなコーヒータイム
森とコーヒー焙煎室は、単にコーヒー豆を売る場所ではなく、忙しい日常の中で置き去りにしてしまいがちな「自分自身」を大切にするきっかけをくれる場所です。糸島の自然の中で丁寧に焼かれた豆には、店主の想いと鮮度へのこだわりが詰まっています。
現地を訪れて森の空気と共に一杯を味わうのも、オンラインショップで「森の小包」を待つのも、どちらも心を豊かにしてくれる素晴らしい体験です。鮮度抜群のコーヒーが持つ本来の美味しさを知れば、あなたのコーヒーライフはもっと楽しくなるでしょう。
まずは、自分に帰るための一杯を探しに、森とコーヒー焙煎室の世界を覗いてみませんか。そこで見つけたお気に入りの豆は、きっとあなたの毎日を優しく支えてくれるはずです。




